先駆者たちの大地

株式会社荏原製作所 荏原創業者 畠山一清

1927〜1945年 可変翼軸流ポンプで「ポンプのエバラ」を確立

荏原の外国技術への挑戦は続いた。1927年には軸流ポンプと、低揚程・大容量のスクリューポンプを製品化。そして、1928年の可変翼軸流ポンプが「ポンプのエバラ」を決定づけた。軸流ポンプは小型・大容量が特色だが、起動時に大パワーが必要で、水量が少ないとキャビテーションという乱流が起きて効率が低下する。世界の学会がこの問題を論議していたが、荏原は可変翼を実用化して一気に解決してしまう。

国産初のターボ冷凍機の写真
1930年完成の国産初のターボ冷凍機

1928年には羽田工場を創設し、1930年に国産初のターボ冷凍機を製作する。翌年、国産初の急速ろ過装置を開発し、水処理に事業は広がっていく。さらに工場やビル向けの圧力式浄水設備も開発、三越本店の冷房用冷却水のろ過装置が第一号製品となった。その後は、戦時体制のもと軍艦用浄水設備などの生産を始め、川崎工場のほか富山、桐生、吉田(長野)に疎開工場を創設した。そして、羽田工場が空襲を被ったところで戦後を迎える。

IRマガジン2000年5-6月号 Vol.43 野村インベスター・リレーションズ