国が約600兆円。地方が約201兆円――。
これは何かというと、国と地方が抱えている借金の残高なんだ(2006年度末)。
財務省の計算によると、国と地方を合わせた借金の総額は、2005年度末の時点で約767兆円にもなる見込み。これは、日本のGDP(1年間に国内で企業や個人が稼ぎだした総額)の全額を借金の返済に充てたとしても、まだ返しきれない金額といえる!
「そんなに借金があるんだったら、倹約しないと!」と思うよね。
でも現実には、なかなか一筋縄ではいかないんだ。
なぜ難しいかというと、政府が支出を減らすことは、短期的に見れば景気にとってマイナスになってしまうからだ。
例えば、政府が大金を使って道路や橋をつくれば、工事を請け負った企業は儲かるよね。その会社がお金を使えばほかの会社も儲かり、回り回って経済活動全体が活発になる。つまり景気がよくなるというわけだ。こんなふうに、政府がお金を使って事業を行うことを「公共事業」といって、重要な景気対策の1つなんだ。
政府がお金を使うのを減らせば、会社は儲からなくなって倒産や失業が増え、景気が悪化してしまう可能性があるよね。だから不況が深刻化すると「政府はもっと公共事業を増やせ(=支出を増やせ)!」という声が高まるんだよ。