1. お金について考えよう
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お金の役割を考える

「今あるお金」と「将来のお金」の話

今日得たお金を将来の買い物に使う

物々交換の時代、魚が100匹あれば、新しくて質の高い釣り竿と交換できたとします。でも、1日に5匹しか魚が釣れないとしたら、新しい釣り竿は一生手に入らないでしょう。毎日毎日、一生懸命魚を釣っても、100匹釣った頃には、はじめに釣った魚は腐っているはずです。物々交換の時代には、「自分が働いて得た成果を蓄えておく」ということが非常に難しかったのです。

お金の誕生は、この事情も大きく変えました。

釣竿

お金は魚と違って、長期間保管することができます。自分が釣った魚の価値をお金に換えて毎日少しずつ蓄えれば、やがて大きな買い物をすることができます。「貯蓄を可能にし、今日働いて得たお金を将来の買い物に使うことを可能にした」という点は、お金の非常に大きな特徴です。

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