早わかり経済入門

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分業と労働生産性の巻

何を特化すればいい?
どんな人や企業、国にも得意分野はあるものです。
A国とB国の労働生産性を比較した表
A国(労働者1人あたり) 車の生産台数1台/大型TVの生産台数2台、B国(労働者1人あたり) 車の生産台数2台/大型TVの生産台数6台
B国 ウサギ大統領
A国さんどうです!
うちの車の労働生産性は、あなたの国の2倍、大型TVは3倍の生産性です
すごいでしょう!
A国 クマ首相
・・・
解説
労働者1人が、同じ時間内でどのくらい仕事をするかを、「労働生産性」といいます。
A国とB国を比べると、車、大型TVともに、B国のほうが労働生産性が上だといえます。
A国とB国の労働生産性を比較した図
A国 車(100万円)=大型TV(50万円)×2、B国 車(150万円)=大型TV(50万円)×3
E国 タヌキ大統領
ちょっとまってください
「比較優位」で考えてみましょうよ
大型TV1台が50万円とすると、A国の車はTV2台分ですから100万円、B国の車はTV3台分、150万円ってことになるんですよ
B国 ウサギ大統領
比較優位!?
ということはうちの国の車は割高になるってこと?
A国 クマ首相
となると、
わが国の車は
割安になるのかな?
A国が車に特化した場合
(1)大型TVの生産をやめて、車の生産を1台ふやす (2)ふやした1台をB国に輸出し、その代金で大型TVを輸入する (3)その結果、A国には車1台で大型TVが3台手に入る。※貿易をしなければ車1台=大型TV2台のままだった。
E国 タヌキ大統領
そうです
だからA国はこんなふうに車を輸出して、大型TVを輸入するとよいですよ
A国 クマ首相
なるほど
ようし、これからわがA国は得意な自動車生産に特化しよう!
E国 タヌキ大統領
ウサギ大統領、がっかりしないでください
大型TVに関しては、B国の方が「比較優位」ですよ
B国 ウサギ大統領
わかったわ
これからは大型TVの生産に力を入れるわ
解説
得意分野に特化して、仕事を分担することで、大企業や能力や経験の豊富な人と、利益を共有することができます。貿易においてこのような考え方を「比較優位」といいます。
まとめ
  • 労働生産性が低くても「比較優位」な産業であれば貿易で利益を得ることができます。
  • 各国が「比較優位」なものを互いに輸出しあえば、互いに利益を得られるという考え方を「国際分業」といいます。
  • 「比較優位」と「国際分業」の考え方は、企業や個人でも同じです。社会の多様化と、自分の得意分野を見極め、特化することで、個人の価値を高め、豊かな社会を築くことができます。
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