1. わかっておきたい投資のこと
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外国に投資するということ

為替相場が変動するしくみを知ろう!

輸出の増加は「円高」を招く要因の一つ

円高や円安が起こるメカニズムは複雑だが、基本的な要因は大きく2つに分けることができる。

ひとつは、国境を越えたモノやサービスの売り買いの動向だ。

たとえば、日本の輸出が拡大すれば(日本のモノを買う外国人が増えれば)、代金を支払うためにドルなどを円に交換する動き(=円の需要)が増えると考えられる。このため、輸出の増加は円高を導きやすい。

輸出

同じように、日本に訪れる外国人旅行者や、インターネットを通じて日本の情報サービスを利用する外国人などが増えれば、やはりドルなどを円に交換する動きも増えるので円高になりやすい。

これとは反対に、日本の輸入の拡大や、日本から海外に向かう旅行者の増加は、円安を導く要因だといえる。

国境を越えた投資の動きが、為替変動の最大の要因

円高や円安を導くもうひとつの要因は、国境を越えたお金の貸し借りや投資の動きだ。

もし、日本の金利がアメリカに比べてはるかに高かったり、日本の株価がアメリカに比べてどんどん上昇していたら、日本に預金したり、日本の株式を購入しようとするアメリカ人が増えるはずだ。この場合、ドルを円に交換する動き(=円の需要)が増えるので、円高を導くと考えられる。

円の需要

反対に、アメリカの金利や株価が高ければ、日本よりもアメリカに投資したいと考える日本人が増えるので、為替相場は円安になりやすい。

実は、現代では、輸出や輸入などモノの売り買いの動向よりも、国境を越えたお金の貸し借りや投資の動きのほうが規模が大きいため、そちらのほうが為替相場を左右しやすい。しかも投資の専門家たちは、世界各国の政治・経済・社会のあらゆる情報を収集・分析して、いつ、どの国に、どれだけお金を投資するかなどを決めている。

国と国の間を行き交うお金の動きは大変複雑だ。そのため、為替相場も複雑に変動するんだ。

日野先生からのアドバイス

日本のモノやサービスに対する動向が円高につながり、逆の場合は円安を導く要因になります。国を越えたお金のやり取りが為替相場の変動につながっています。