1. 野村の金融・経済教育
  2. 出張授業「まなぼう教室」【為替編】
  3. 「まなぼう教室」プログラムに沿った授業例

学校との取り組み 小学生編「まなぼう教室」プログラムに沿った授業例

1. 国旗・国名・通貨当てクイズ

先生

はじめにホワイトボードに貼られた世界地図と国旗を見て国の名前を当てるクイズ。
答えは配布された夏休みの特別ワークシートに記入。国を当てるのは簡単なようで、解答の手が上がる。
では通貨はどうだろう?日本は「円」、アメリカは「ドル」、ヨーロッパは「ユーロ」。中国は?ロシアは?インドは?イギリスは、EUには加盟しているが、ユーロを採用せず、「ポンド」を使っている。だんだん難しくなり、知らないことも多かったようだ。

2. 日本の「円」とアメリカの「ドル」

通貨当てクイズの後は、本の「円」とアメリカの「ドル」の関係について先生から説明。

【先生】「日本の「円」とアメリカの「ドル」を交換するときはそれぞれの単位が違うので、交換する比率を決めて通貨を交換している。この比率を「為替レート」と呼んでいるんだ。今日は1ドルを得るために110円程度を払う必要があるけれど、この水準は、「円」と「ドル」の人気度合いによって毎日変わっている。日本の「円」を欲しい人が、アメリカの「ドル」を欲しいという人よりもたくさんいると、1ドルを得るために払う円は、100円、95円・・・と少なくて済むんだ。」

小学生には当然難しく、「???」という表情。しかし、難しい言葉や、話を理解することより、「通貨」や「輸出入」を実感してもらうことが大切である。
先生は「まだよくわからなくても大丈夫!ゲームをやってイメージをつかんで行こう!」と笑顔で声をかける。

3. 輸入と輸出を体験しよう(サイコロを使用したゲーム)

為替の動きを見ながら、アメリカからお菓子を買い(輸入)、日本でつくった電化製品をアメリカに売る(輸出)。
サイコロを合計10回振り、為替レートが変動する中で、各自タイミングを見計らいながら商品の売買(輸出入)を行い、どれだけうまく為替の流れをみきわめることができるかを競う。

【先生】「アメリカから買う時は、代金を日本の円で払うから、少しでも円高の時に買ったほうが、払うお金が少なくすむよ。反対に、日本から売る時は、代金をドルでもらうから、ドル高(=円安)になった時の方が有利だよ。」

ルール
サイコロ

1回戦 輸入体験 【上手にお菓子を買おう】

お菓子をアメリカのメーカーからなるべく安く輸入するのが目標。サイコロを転がすたびに、為替レートが変わっていく。
お菓子を輸入するチャンスは3回。取引際、実際にお菓子がもらえる。
「どこが買うタイミングなんだろう・・・?」みんな、なかなか手が出せずにいる。為替レートが85円くらいまで進んだ時、ここがチャンスと思い、輸入をした生徒もいたが、早過ぎたようだ。その後も、もっと円高が進んでしまい、実際の世界では、ありえないほど「超円高」となった。

2回戦 輸出体験 【上手に電化製品を売ろう】

電化製品をアメリカへなるべく高く輸出するのが目標。
2回戦は、1回戦とは反対で、少しでも円安の時に売ればよい。みんな1回戦でコツをつかんだ様子。今度はあせらずじっくりタイミングを見ている。
「為替を扱う仕事をしている人たちって、いつもこんなふうに動きに気を配って大変なんだね」
毎日変化していく経済の様子が、ゲームを通してちょっぴり実感できたようだ。

4.「円高・円安」まとめ

勉強した為替や輸出入など「円高・円安」についてのまとめと、輸出入ゲームの感想などをワークシートに書き込み、最後に記念の集合写真を撮りました。

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