債券ってなぁに?

債券の代表的なリスク

債券の代表的なリスクは次の3つだ。

特徴

1.信用リスク
債券を発行した人(企業など)は債券の購入者に対し、定期的に利子を支払うことや満期にはお金を返済することを約束している。但し、発行した企業が倒産した場合では、支払い不能に陥ってしまう(債務不履行)こともある。このような危険性のことを信用リスクっていう。
信用リスクを避けるためには、債券を購入する際には、債券の発行者の経営状態などをしっかりと調べておくことが重要だ。債券の安全度を判断する指標である「格付け」なども参考になるので覚えておこう。

2.価格変動リスク
債券は満期前に売却して現金に換えることができるけど、価格は日々変動している。買った時の価格より安い時に売れば、当然損失を被ることになる。このような価格変動によって生じるリスクを「価格変動リスク」という。

価格変動の要因はいろいろあるけど、債券の場合、世の中の「金利」の動きに影響を受けている。

例えばあなたが利率3%の債券を購入したとしよう。その後、世の中の金利全体が上昇し、利率5%の債券がどんどん売り出されるようになると、誰もが5%の債券のほうを買おうと考えるから、あなたの持っている3%の債券は買ってくれる人が減り、価格は下落することになる。

一般に世の中の金利が上昇すると、金利が低いときに発行された債券の価格は下がる傾向がある。反対に金利が下落すると、債券の価格は上がる傾向にある。このことはぜひ覚えておこう。

3.流動性リスク
債券を満期前に売却して現金に換えたくても、当然ながら「その債券を買いたい!」と思っている人が少なければ売ることができない。売却したいときに希望した価格で売れないかもしれないリスクを「流動性リスク」という。
その債券の発行量が多いか少ないか、その債券の人気が高いか少ないか、信用リスクが高いか低いか……などによって流動性リスクは違ってくる。
債券に限らず、どんな金融商品にもリスクはある。債券を利用するときにもそのリスクをあらかじめ十分理解しておくことが大切だ。

日野先生からのアドバイス

債券にはこれらの3つのリスクがあります。また、どんな金融商品にもリスクはあるので、投資対象とするときにはよく内容を理解しておきましょう。