2007年7月26日
最近スポーツの世界で従来の常識を破る出来事が多くなっています。先日行われたプロゴルフのトーナメントでは高校一年生のアマ石川遼君が並み居る強豪のプロを尻目にチャンピオンになりました。またプロ野球でも甲子園で活躍したとはいえ、ルーキーの楽天の田中投手が堂々たる成績を上げております。従来、プロとアマの間には相当な実力の差があり、アマがプロに太刀打ちするのは容易ではありませんでした。恐らく練習量の差や、トレーニング方法にかなり違いがあるからでしょう。現在でもこの事実は変わっていないと思いますから、石川君や田中君は天才的な才能に恵まれた例外的な存在なのではないでしょうか。またアマがたまたまプロに勝ったとしても、継続して高い成績を残すことは並大抵なことではありません。
投資運用の世界では、機関投資家と呼ばれるプロの集団がいます。投資運用会社や、各種の金融機関がこれに当たります。機関投資家は膨大な費用をかけてポートフォリオマネジャーや、アナリスト、エコノミストと呼ばれる投資の専門家を抱え、精巧なシステムを開発し維持しながら投資運用業務を遂行します。従って、資金的にも時間的にも制約のある個人投資家(アマ)がこれに対抗し打ち勝つことは容易ではありません。この文章をご覧になった方の中には、「いや俺は十分に高い運用成果を上げているよ。」とおっしゃる方がいらっしゃるかもしれません。投資運用の世界にも「石川君」や「田中君」はいるかもしれないのです。しかし個人投資家の中で、長年にわたり継続して高い運用成果を上げられる人が何人いるでしょうか?
正直言って大変に少ないと思います。皆さんもご存知のように機関投資家といえども継続して高い成果を上げることは容易ではありません。投資信託の場合、目標とする市場平均指数を継続して上回るパフォーマンスを上げているファンドはかなり限られています。つまり、膨大な情報や人的資源を投入しても市場に打ち勝つことは簡単ではないのですから、投資運用に投下できる資源に限界のある個人(アマ)がプロに打ち勝つことが大変に難しいことは至極当たり前なことです。
それではアマがプロに勝つことは出来るのでしょうか?
アマがプロに勝つ一つの方法は、プロを利用することです。一番手っ取り早い方法は、運用に時間と金をかけている投資信託を購入することでしょう。ただし、プロといえども市場平均を上回る成績を上げることは容易ではありませんから、検討するファンドの過去の成績や運用体制、運用理念をよく吟味する必要があります。
少しまとまったお金を運用に回せられるのであれば、ラップやSMA(Separately Managed Account)と呼ばれる個別に運用の面倒を見てもらえるサービスを利用されるのもその一つです。これらサービスを利用される場合、受けられるサービスとの見合いで、手数料が妥当かどうか、事前によく考えましょう。
以上、手数料などいろいろ考えてみると、資産配分さえご自身でできれば、それぞれの資産に幅広く投資する「インデックスファンド」を選ぶのが、もっとも安いコストで長期投資を実行できるツールと言えます。この点に興味のある方はチャールズ・エリス著の「敗者のゲーム」をお読みになってください。きっと素晴らしいヒントを得られることでしょう。

運用方法しだいでは、アマがプロに勝つこともできるかもしれないね。
