資産運用ABC

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最適ポートフォリオ

2008年4月25日

今回は最適ポートフォリオ(*)とは何を意味するのかを考えてみたいと思います。

長期の資産形成を行うということは、煎じ詰めますと皆さん一人一人にとって最適なポートフォリオを構築し管理していくことです。

皆さんの取り得るリスク、すなわちリスク許容度は皆さんの置かれた条件や状況によって異なります。と同時に皆さんはそのリスク許容度のもとで上げうる最大のリターンを獲得しようと努力します。それにはまず皆さんのポートフォリオに組み込まれる個々の資産のリターンとリスクを想定することが必要になります。次にポートフォリオのリターンは組み込まれた個々の資産の加重平均になりますが、ポートフォリオのリスクは組み込まれた個々の資産のリスクの加重平均にはなりません。なぜならば、個々の資産のリターンの方向はバラバラだからです。だからこそ分散投資はリスク軽減効果を生みます。

図:効率的フロンティア

この結果、ポートフォリオのリスクとリターンをグラフにしますと、それぞれのリスクレベルでの最大のリターン、あるいはそれぞれのリターンでの最小のリスクを結んだ線は、図に示されますように直線ではなく曲線を描きます。
現代投資理論ではこの曲線を「効率的フロンティア」と呼び、この曲線上のポートフォリオ(資産配分)を「効率的ポートフォリオ」と言います。

すなわち、皆さんがご自分の目標リターンとリスク許容度の中で最適なポートフォリオを選ぶと言うことは、この効率フロンティア上の資産配分を選ぶと言うことにほかなりません。しかもどのような資産を組み入れるかによって効率的フロンティアはグラフ上を右左にシフトします。つまり、同じリスク許容度でも皆さんがいろいろと勉強されて、より良い資産を選択されればより高いリターンを上げる可能性もあり得ます。

少しむずかしいお話になりましたが、皆さんが最適ポートフォリオを選ぶと言うことは、以上のようなプロセスが背後にあるということをご理解いただければと思います。そしてこのような背景があるからこそ、どのような資産を組み合わせるか、なぜ、リスク許容度を考える必要があるのかを認識していただけければと思います。言ってみれば長期投資のエッセンスが効率的フロンティアに凝縮されていると言えます。

*:ポートフォリオとは
もともとは「紙ばさみ」を意味する言葉でしたが、有価証券は紙ばさみに挟んで保管されることが多かったため、この言葉が保有証券を意味するようになりました。投資家が保有する有価証券を一体として見る時、それをポートフォリオといいます。個々の投資家が保有している金融資産の集合体のことを指します。

効率的フロンティアから、自分に最適なポートフォリオを見つけよう!

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