資産運用ABC

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長期投資 −過去30年間に何が起こったの?−

2008年3月26日

バートン・マルキールが『ウォール街のランダム・ウォーカー』(日本経済新聞社刊)で述べているように、過去に市場で起きたことが、将来も起こるとはかぎりません。ですが、これから長期投資を心がけようとする皆さんにとって、過去、市場で何が起こったかを知ることは重要なことです。特に、これから将来をみすえて、20年30年にわたる長期投資を始めようと思われている方々にとって、過去30年間の株式や債券といった主要な金融資産のトレンドを知ることは、何よりも大切です。

資本市場で市場価格がいろいろな出来事や条件を正しく反映している(これを専門用語では「効率的」と言います)としますと、金融商品のリターンとリスクには一つの公理が成り立ちます。それは「リターンが高い商品はリスクも高くなる」と言う事実です。株式は平均して債券よりも高いリターンを上げますから、リスクも高くなります。ただしこの公理は対象となる期間が短い場合、成り立たないことがよくあります。経験的には少なくとも10年、出来れば30年〜50年の観察期間が必要になります。

アメリカにはIbbotson と Sinquefield による研究結果として、1926年以降の信頼性の高いデータがあります。日本ではこのような長期のデータは存在しませんので苦労します。マナ爺が何とか集めたデータで過去30年分の月次データを編集してみました。詳細は以下をご覧ください。円ベースでの主要な金融資産のおおまかな姿をみる参考になればと思います。

過去30年間(1978年〜2007年)主要資産リターン・リスク年率換算実績値(一部推定値)

  リターン リスク
3ヶ月CD 3.69% 0.95%
国内債 5.19% 3.58%
国内株 5.64% 17.17%
外国債 5.81% 10.50%
外国株 9.50% 17.07%
     
円/ドルレート -2.45% 11.45%
消費者物価指数 1.40% 1.98%

※CD(Certificate of Deposit):譲渡性預金

※国内債:NRIBP、国内株:東証株価指数(含む配当利回り)、
外国債:日興ソロモン日本を除く国債指数、外国株:MSCIコクサイ指数

※集計方法に厳密性や連続性で一部問題があります。あくまでも一つの参考指標としてご覧ください。

※ここに表示しました数字は、過去の数字です。将来のリスクリターンを保証するものではありません。

上記を見ますと、1978年から2007年の日本市場はかなり特異な市場だったため、リターンリスクの関係がいびつになっていることがわかります。1980年代〜1990年代初めにかけて短期金利が異常に高かったことや、1990年から2003年にかけてのバブル崩壊後の株式市場の混乱が、大きく影響を与えています。

皆さまが今後、長期的な投資を考えられる場合、円/ドルレートや消費者物価指数をどのように想定されるかも重要なポイントです。いずれにしてもここで皆さんに訴えたかったことは、長期的な視点に立って物事を考えましょう!ということです。

長期投資には長期的な視点での過去データの分析や将来の想定が大切なんだね。

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