資産運用ABC

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インデックスファンドの選び方

2007年12月14日

長期の資産形成のためにインデックスファンド(日経平均株価やTOPIXのような平均株価指数=インデックスと同じ値動きをすることを目指すよう運用するファンド)を活用することは、皆さまの手間や投資運用のコストを考えますと、一つの有用な選択肢です。最近の新聞やマネー誌でも、ようやくインデックスファンドの効用が頻繁に取り上げられるようになりました。

皆さまが長期にわたる資産形成を目指す場合、資産(金融商品)配分の最も代表的なケースとして、国内株、国内債券、外国株、外国債券の4つの資産を取り上げてみましょう。新聞や雑誌等で投資信託の商品別一覧を見てみますと、この4つの区分について、それぞれいくつかのインデックスファンドがあります。

ではどのような基準で同じ資産区分のインデックスファンドを選んだらよいのでしょうか?
市場平均を上回るリターンを上げようとするアクティブファンドに比べて、インデックスファンドの選定は簡単なように思われます。確かに相対的には簡単かもしれません。
アクティブファンドの場合は、どのような運用哲学と手法によってインデックスを上回るリターンを上げようとするのかを、慎重にチェックする必要があります。また高い運用報酬に見合った成果が上げられているか、どの程度のリスクを取ろうとしているか、今後も今までのような成果を上げていけるかを、十分に調べ納得しなければなりません。
これに対して、インデックスファンドの場合は、その資産区分の市場平均値を達成することが目標ですから、選定は容易と言えます。コストの点でもアクティブファンドに比べて、一般的には低く設定されていますから、皆さまはあまり気にされることもないでしょう。

実際、本当にそれで良いでしょうか?
まずコストを見てみましょう。たとえば、国内株で東証株価指数を目標とするインデックスファンドをいくつか拾い上げてみますと、販売手数料や信託報酬料に微妙な差があることに気づかれるでしょう。また、同じ指数をフォローしているにもかかわらず、リターンにも微妙な違いがあることに気づきます。
同じターゲットを目指すインデックスファンドなのに、どうしてこのような違いが出てくるのでしょうか?

インデックスファンドを運用するには、目標とする指数のリターンに近くなるように、市場からいくつかの銘柄を購入します。よって、理論的には組入れ銘柄の購入コスト分だけファンドのリターンは低くなります。もちろんインデックスファンドの運用マネジャーはこの購入コストをできる限り低く抑えるように努力しますが、現実にはマネジャーによってその手腕は異なります。また、インデックスファンドを作成するのにどのような手法を取るかによっても、リターンとコストに違いが出てきます(このいくつかの手法の詳細については、ここでは議論を省きます)。
要は、まねる指数のリターンとの乖離を、できるだけ小さいコストで、いかにして少なくするかによって、同じインデックスファンドでもリターンとコストに差が出てくるのです。一般的に言えば、リターンの乖離を小さくすればするほどコストはかかると言えましょう。
このリターンとコストのトレードオフの関係をどのようにして、そしてどの程度克服するかがインデックスファンドの品質を決めているといえます。と同時に投資家サイドがどの程度の乖離であればコストとの関係でよしとするかも、投資家サイドからみたインデックスファンドの選定基準と言えましょう。

さらには小型株インデックスファンドやエマージング市場インデックスファンドといった比較的限定された資産区分についてのインデックスファンドでは、リターンの乖離幅やコストの大きさが、国内株式といった大きな資産区分のインデックスファンドとは異なってくることも注意する必要があります。

同じインデックスファンドでも、コストやリターンをしっかり比較する必要があるのね。

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