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エコロジー

2006年12月22日

「20X0年のニューヨーク、そこには原爆戦争の末に廃墟と化したビルだけが残されていた・・・。」
よくあるSF映画のシーンです。しかし現実の地球の状況はSF映画を超える危険な状況にあるのではないでしょうか?地球の温暖化は恐ろしい問題として人類に警鐘を鳴らしています。長崎や広島に落とされた原爆の被害は60年以上を経過した現在も何らかの形で被爆した人達に悲惨な病状を与えています。が、地球の温暖化も同じようにじわりじわりと人類に悲惨な影響を及ぼし始めています。
オゾン層の破壊による異常気象の頻発はその被害が現実のものとなっていることを証明していると言えましょう。もしも効果的な対策が講じられなければ、50年後、現在10歳の子供達が60歳となった時、地球は彼らの生存を許す惑星として存在していないかもしれません。ひょっとしたら、50年後ではなく、30年後に問題が現実化している可能性もないわけではありません。とすれば、これから将来に備えて資産形成を考える場合、エコロジーの問題を考慮にいれずに投資プランを立てても余り意味がなくなります。もちろん、人間には英知があり、今後、環境保全の対策も進められていくでしょう。いたずらに悲観的にばかり考えてはいけないのかもしれません。しかし一人一人が出来る限りの問題解決への具体的な努力を実行することが大切です。

最近、公的年金制度の弱体化に伴い個人が自分の努力で長期の資産形成を行う機運が現実化しつつあります。これ自身は大変に前向きな変化ですが、その大前提となる地球環境の保全が十分になされなくては、長期の投資プランが形骸化してしまうことも認識しなければならないでしょう。
投信業界でも、企業の社会的貢献度に注目した社会的責任投資(SRI)ファンドと並んで、「エコロジーファンド」が注目を浴びつつあることは好ましい状況です。エコロジーファンドが人類の負の資産の発生を出来るだけ抑え、むしろ積極的に生活環境を改善していく上での一助になれば素晴らしいことだと思います。ただし、環境保全技術の開発と実行がどのような形で行われていくのか、現段階ではまだまだ不確定な状況にあることも事実です。すなわち、投資商品としてエコロジーファンドを考える場合に、その投資のリスクとリターンを計量化することは容易ではありません。
また、エコロジーファンドの運用を評価するためのベンチマークの取り方にも問題がありそうに思われます。いろいろな考え方はありますが、エコロジーファンドは、広範囲な株式市場を対象とするインデックスファンドとは異なり、特定の分野を中心とした長期の市場平均を上回るリターンを狙ったアクティブ型ファンドととらえることができます。従って、リスクも株式市場の平均値を上回る可能性があります。エコロジーが長期的な人類のテーマとして重要な問題である以上、個人が長期的投資プランを考える上で、エコロジーファンドへの投資も、社会的責任投資(SRI)ファンドや高齢化社会対応の投資商品と同様に真剣に考える価値のある問題です。
また賢明な投資家であるためには、エコロジーファンドのリターンとリスクをよく把握し、自分の投資プラン全体の中での、エコロジーファンドの位置づけを考えることも不可欠でしょう。ムードに流された投資を行っては必要な投資成果を上げられずに売却せざるを得ない事態にもなりかねません。

あなたにとって、エコロジーファンドへの投資がもつ意味と意義について、今一度、十分に考えてみようではありませんか。それでこそあなたは「規律ある」投資家と言えるのです。

エコロジーファンドの投資は真剣に考える価値がありそうだね

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