2007年9月14日
世の奥様方がドレスをお買いになる時、四〜五年前まではデパートや専門店に出向いてショッピングなさるのが普通でしたが、最近では通販を利用される方がかなり増えてきているようです。百貨店でも通販に力を入れているところもあるようですが、通販の専門会社のカタログが大変に充実しており、百貨店等のカタログには無い気配りがされており、購買意欲をそそる工夫もなされているようです。更には最近では一歩進んで、ネットでのショッピングもホームページが充実し急速に広がってきているようです。小売業の場合、無店舗での販売は格段のコストダウンが可能ですから商品の購入者にとっては魅力のあるルートでしょう。勿論手にとって現物を確認出来ない訳ですから消費者にとってもリスクはあります。それだけに永続的な販売を行うために、売り手は品質の吟味を行い信用の維持にも心掛けるようになってきています。何のビジネスでも地道な努力が欠かせません。
銀行の店頭での投信の販売が1998年12月に始まりました。低金利を背景に、バブル崩壊の傷跡から漸く立ち直ってきた一般個人が銀行での投信の購入に向かい、投信の残高に占める銀行の割合は50%を超えてきました。個人の金融資産に占める投信の割合も5%近くになりましたが、米国やドイツに較べますと半分以下に止まっております。最近の年金問題にも見られるように、今後も個人は老後の生活を企業やお国に頼れないことを実感していますから、潜在的にはさらに「貯蓄から投資」への動きを強めることでしょう。
確かに投信と言うリスクのある金融商品を購入するには銀行や証券会社の窓口へ赴き、十分納得の行く説明を受けて購入する必要があります。その意味では銀行窓版の普及は従来の証券会社のみの販売ルートに較べれば大きな変化であり進歩であったといえます。小売業界の例で言えば店頭販売から通販へと販路が広がったことにも通じるように思われます。
まな爺が投信業界の動きを見ておりますと、今年になって第二段階の変化が起きているように思われます。それは個人投資家が長期の資産形成を行うにあたり、自ら勉強をし、同時に投資のコストに留意し始めたことです。正しい資産形成には何が必要かをこのコラムでも取り上げてきましたが、私が言わなくても皆さんは自ら気付かれ実践に向かわれだしたようです。
その事を示す幾つかの事実があります。一つは投資セミナーの盛況です。皆さん大変に勉強熱心のようです。次に投資のコストにも敏感になられたようです。その結果、販売手数料の無い「ノーロード投信」が脚光を浴びてきました。更にはごく最近では毎年徴収される「信託報酬」にも留意されるようになってきているようです。同じような商品であれば出来るだけコストの安いものを選択するのは当然の事でしょう。今後皆さんがさらに勉強を積まれ賢明な投資家になられるとすれば、この傾向は更に強まると思います。
しかし如何に皆さんがローコストの商品を望まれても売る方はコスト割れでは対応できません。当然新たなコスト削減策が必要になります。つまりは販売チャンネルや手段を変える必要があります。ここで取り上げられるのが「インターネット」ではないでしょうか?
投信という金融商品では直接説明を聞かなくては不安であるとおっしゃる向きはこれからも居られるでしょう。しかし小売業の場合でも直接手にとって見ないと安心できない向きはあった筈です。その懸念を克服したのはインターネットの技術進歩もありましたが、売り手がネット上で製造業者と一体化して商品の確認ができるようにしたこともあったのではないでしょうか?投信についてもインターネットによるきめ細かな情報の開示と共に、運用会社と販社が一体化し、更には運用会社による直販等によるコストの削減が進むのではないでしょうか。
過重包装はどの業界でも排除されなければなりません。今将に投信業界は次のステップへの一歩を切ろうとしています。

インターネットのメリットを活かして、新しい可能性が生まれているんだね!
